防災情報1冊に集約 ハザードマップ改訂版作製 綾瀬市

綾瀬市が改訂した「市防災ハザードマップ」

 神奈川県綾瀬市は、「防災マップ」「土砂災害ハザードマップ」「防災対策総合ガイド」を1冊にとりまとめた冊子「市防災ハザードマップ」を作製した。昨年10月の台風19号の教訓を踏まえ、掲載内容を見直した。

 市内を流れる目久尻川、蓼川、比留川の浸水想定区域が見直されたことに合わせ、地震、風水害、土砂災害に対する備えや避難行動のポイントを1冊に集約した。

 市はこれまで、避難所に歩いて自主避難、事前避難するよう求めてきた。ただ台風19号襲来時、市民から車で避難したいとの要望が相次ぎ、350台分の駐車場を併設する高齢者福祉会館(同市深谷中1丁目)で約70人を受け入れた。

 そこで冊子には新たに、風水害時避難所として15カ所を掲載。同会館には「徒歩による避難が困難の方や遠方の方は車利用が可能」との説明を付けた。

 また環境省が呼び掛けているペットとの同行避難については1ページを割き、同行避難所として同会館を紹介するとともに、ゲージやリード、餌の用意など、飼い主の責任を明記した。

 冊子はB4判38ページで5万部を作製。市は9日から、市内全戸と事業所への配布を始めた。

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