クルーズ乗船15人 健康状態 異常なし 長崎県内、PCR検査134件

感染症対策について各課の取り組みを共有した担当課長会議=県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長崎県は11日、県庁で担当課長会議を開いた。多くの感染者が出たクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた長崎県在住者のうち15人の健康調査状況などを報告。県によると、このうち当初把握していた11人は6日までに健康調査の期間が終了。帰宅時期が異なる別の4人は21日まで調査を続けるが、現時点でいずれも異常はないという。
 厚生労働省によると、ダイヤモンド・プリンセスの乗員乗客約3700人のうち、感染者数は696人(無症状209人を含む)=9日時点=。1日までにすべての乗客乗員が下船した。
 国の14日間の健康観察後、現地の検疫で帰宅が可能と判断された乗船者について、居住地の保健所は2週間、発熱やせきなどの症状がないかを継続して確認している。乗船者中、長崎県内在住者が最終的に何人に上るかは、今のところ国側は明らかにしていないという。
 ダイヤモンド・プリンセスの乗船者とは別に、長崎県内で感染が疑われPCR検査を受けた数は2月14日以降、134件(10日現在)で、いずれも陰性。帰国者・接触者相談センターの相談件数は2月7日以降、計670件(同)だった。

 


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