カージナルスが名捕手・モリーナとの契約延長交渉を開始

ジ・アスレチックのマーク・サクソンによると、カージナルスはゴールドグラブ賞9度の実績を誇る名捕手ヤディアー・モリーナとの契約延長交渉に取り組んでいるようだ。今季でカージナルスとの3年6000万ドルの契約が終了するモリーナだが、少なくとも1年間、おそらく2年間の契約延長が実現することになりそうだ。

現在37歳で今年7月に38歳の誕生日を迎えるモリーナは、2004年にメジャーデビューして翌2005年にレギュラー定着。そこから15年間、少なくとも110試合に出場し、ゴールドグラブ賞9度、プラチナグラブ賞4度、シルバースラッガー賞1度、オールスター・ゲーム選出9度、ワールドシリーズ制覇2度など輝かしいキャリアを過ごしてきた。

30代後半に突入して攻守とも少しずつ衰えが見られるようになっており、昨季は113試合に出場して打率.270、10本塁打、57打点、6盗塁、OPS.711、盗塁阻止率26.7%、守備防御点+2を記録。しかし、チームの精神的支柱としての存在感は凄まじいものがあり、2008年から12年連続で勝ち越しているカージナルスにとって必要不可欠な存在となっている。

30代後半に突入した捕手は、2番手捕手や3番手捕手となって正捕手をサポートするか、すでに現役を引退してしまっているケースが多く、モリーナがどのような規模の契約を得るかは予想が難しい。前回は年平均2000万ドルの3年契約を結んだが、これを下回る契約となることは確実だとしても、モリーナの価値を考えれば、ある程度の規模の契約を得ることになるだろう。

前回3年契約を結んだ際に、この3年契約が終了した時点で現役を引退する意向を示していたモリーナだが、カージナルスが自身を必要としてくれるのであれば現役を続行する準備があることも明らかにしていた。無事に契約延長が成立すれば、来年行われる予定の第5回ワールド・ベースボール・クラシックでも、プエルトリコ代表の正捕手として躍動するモリーナの姿が見られるかもしれない。

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