2020年シーズンからBTCCイギリス・ツーリングカー選手権に自らの名を冠したジョイントチームで参戦することを発表した元F1ドライバー、マーク・ブランデルの『MBモータースポーツ』は、22歳の女性ドライバーであるエスミー・ホウキーを開発ドライバーに起用すると発表。さらにFK2型ホンダ・シビック・タイプRの新カラーリングを公開した。
2019年にポルシェ・カレラカップGBのプロ-アマクラスで総合3位にランクインし、初代Wシリーズにも参戦したホウキーは、2020年も引き続きポルシェ・カップカーのステアリングを握ると同時に、スネッタートンで開催される伝統的な“ミッドシーズン・テスト”で、自身初のNGTC規定ツーリングカーをドライブする。
シビックのシートに座ることになった彼女は、チームのレギュラーであるジェイク・ヒル、サム・オズボーンらに加え代表のマーク・ブランデル、そしてジョイント先であるAmD チューニング.com代表のショーン・オランビーとともに開発を支援するため設計された広域なプログラムに従事し、チームのために働くこととなった。
「2020年シーズンを通じて、彼らMBモータースポーツ・チームのために仕事をする。その夢がもうすぐ叶うなんて夢のよう」と、BTCC開発ドライバー就任の喜びを語ったホウキー。
「昨年はWシリーズに参戦し、ポルシェ・カレラカップGBでも経験を積んできた私にとって、本当に素晴らしいシーズンになったけれど、2020年こそがキャリアの次のステップになると感じているの」
「私にとって、モータースポーツでの“ステップアップ・ラダー”に関する豊富な経験と知識を有するメンバーに囲まれていることほどいい方法はない。それこそまさに私がやろうとしていることそのものだから」
「トラックの内外のあらゆる面でチームと協力することは、私のドライビングスキル開発にも大きな助けになるはず。シーズンを強力に開始するために、すでに舞台裏でいくつかの作業を開始しているし、シリーズ中盤のテストではついにステアリングを握ることができるようになる。それが本当に待ちきれない気分よ!」
そのMBモータースポーツは、ブランズハッチでのプレシーズンテストに先立ち、2020年仕様FK2型ホンダ・シビック・タイプRの“ベース・リバリー”を披露。そのカラーリングはホワイトを基調に青、赤、黄色のラインが特徴となり、この色彩はチームのスポーティングディレクター、マーク・ブランデルがF1での現役時代に使用したヘルメットをフィーチャーしたもの。さらに、デレク・ワーウィック、ヤニック・ダルマスとともに1992年のル・マン24時間総合優勝を果たしたプジョー905Evo1Bにも敬意を表したものとなっている。
一方、昨季まで”コブラスポーツAmDオートエイド/RCIBインシュランス”として同チームをサポートした保険企業RCIBインシュランスは、このホンダ系チームを離れて新たにフォルクスワーゲンCCを走らせるチームハードとジョイント。
心筋炎を患ったマイク・ブッシェルに代わり新加入のハワード・フュラーと、エースのジャック・ゴフの2台は、このBTCCおなじみの企業をタイトルスポンサーに迎え、すでにROKiTの支援を受ける現役F1王者の実弟、ニコラス・ハミルトンの3台がグリッドに並ぶこととなった。
また、開幕を目前に控えたタイミングで、FK2シビックを走らせるプラベーターのシンプソン・レーシングがシリーズからの撤退を表明。チームが所有する参戦枠であるTOCA BTCCライセンスは返上されたものの、オーガナイザーのTOCAは別チームへの譲渡をせず。2020年は当初発表から1台減の全29台で争われる。