ジャイアンツの開幕投手は復活を目指す右腕・クエイト

日本時間3月12日、ジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督は、日本時間3月27日のドジャースとの開幕戦に34歳のベテラン右腕、ジョニー・クエイトを先発させることを発表した。クエイトがジャイアンツで開幕投手を務めるのは今回が初めてだが、レッズ時代の2012~2015年に4年連続で開幕投手を務めた経験があり、クエイトはこの4試合で1勝1敗ながら防御率0.64の好成績をマークしている。ちなみに、ドジャースとの通算対戦成績は20先発で7勝9敗、防御率3.53となっている。

クエイトは、ジャイアンツ移籍1年目の2016年に32先発で18勝5敗、防御率2.79、198奪三振という見事な活躍を見せたものの、翌2017年以降は故障に苦しむシーズンが続き、2018年8月にトミー・ジョン手術を受けた。その影響で昨季は9月まで戦列復帰を果たすことができず、登板は4試合のみ。この4度の先発で合計16イニングを投げ、1勝2敗、防御率5.06、13奪三振、被打率.196を記録した。

今年のオープン戦では、ここまで3試合に先発して0勝2敗、防御率12.79、被打率.448とめった打ちを食らっているものの、キャプラーは「10年間の実績と2週間の成績、どちらを信頼するかと言われたら前者だろう。彼には成功を収めてきた実績がある。身体のコンディションも良好だし、良いときのジョニー・クエイトを見ることができると思うよ」とクエイトへの信頼を口にする。2ケタ勝利6度、通算126勝というクエイトの実績が、開幕投手の決め手となったようだ。

なお、開幕投手争いでクエイトのライバルとなっていたジェフ・サマージャが開幕2戦目に先発する予定であることも併せて発表されている。現在35歳のサマージャは、昨季32試合に先発して11勝12敗、防御率3.52をマーク。今季がジャイアンツとの5年9000万ドルの大型契約のラストイヤーとなる。

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