NEC・JAIST・サイバーリスク情報センター、リカレント人材を対象にIT/IoTセキュリティ人材育成プログラムを開発

近年、Society5.0が提唱され、あらゆる分野でデジタルトランスフォーメーションが進み始めている中、IT/IoTの知識と技術に加えてセキュリティ対策を理解した人材が求められている。そこで、日本電気株式会社(以下、NEC)は、厚生労働省から教育訓練プログラム開発事業の一環として、キャリアアップを目指すリカレント人材を対象とした、IT/IoTセキュリティ人材育成プログラムの開発事業を受託して、北陸先端科学技術大学院大学(以下、JAIST)と一般社団法人サイバーリスク情報センター(以下、CRIC)と共に教育プログラムの開発を行った。同教育プログラムは、IT/IoT利用とそのリスクを理解し、各産業分野の特徴を理解した設計・構築・運用のセキュリティ対策が行える人材を育成するための教育プログラム・コンテンツだ。また、実務で必要となる法規制、ガイドラインに関する学習も含まれている。具体的には、「e-learningによる机上学習」「実機を用いた演習」「企業の現場における実際の活用例を題材とした学習」の3段階構成で、受講生が実践的な知識・技術を習得できるようになっている。なお、同教育プログラムは、2019年9月~2020年1月末までの約5か月間で効果の検証を行っており、同事業の成果は、2020年度に厚生労働省よから公表される予定だ。3者は、同教育プログラムの開発をはじめ、JAISTは講師派遣や教材の提供等を行い、NECとCRICは企業等への展開を様々な形で支援することで、社会人へのリカレント教育プログラムを推進する。また、国立高等専門学校機構(サイバーセキュリティ人材育成事業)で、高専学生の80%を占める非IT系学生への教育に利用することで、最新かつ実践的な教育を受けた人材がユーザ企業で活躍することによる生産性向上を目指すとした。

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