インド政府、大部分の査証を一時無効に 全ての国が対象、就労や外交査証は除外

インド政府は3月12日、一部を除く全ての査証(ビザ)の効力を、世界標準時3月13日正午以降のインドへの渡航開始分より停止すると発表した。期間は4月15日までを予定する。

外交、公用、国際連合及び国際機関、就労、プロジェクト査証を除くビザが対象で、OCI(Overseas Citizen of India)カードホルダーに与えられていた査証免除措置も停止する。

すでにインド国内にいる外国人の査証は、インドから出国しない限り有効。査証の延長などを求める場合には、外国人登録事務所(FRRO)に連絡する必要がある。

また、2月15日以降に、中国、イタリア、イラン、韓国、フランス、スペイン、ドイツへの渡航歴があるインド国籍を含む全ての入国者は、最低14日間隔離される。陸路での入国は特定地点に制限される。航空便で到着する場合には、入国前に発熱検査と健康診断カードによるスクリーニングが行われ、体温が37.22度以上の場合や、咳などの呼吸器症状がある場合は、停留施設や医療機関で隔離される場合がある。

インドでの新型コロナウイルスへの感染者数は、3月11日時点で60人に達している。インドへの渡航を予定している外国人は、必要と認められる理由がある場合に限り、最寄りのインド大使館か総領事館に相談することができるという。

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