「マスクを販売する」 新型コロナ便乗の不審電話 長崎県警など注意呼び掛け

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 長崎県警と県消費生活センターは12日、新型コロナウイルスの感染拡大に乗じて「助成金がある」「マスクを販売する」などの不審な電話やメールが県内で相次いでいると発表した。被害は確認されていない。融資保証などの名目で金をだまし取られる詐欺被害が発生するおそれがあるとして、注意を呼び掛けている。
 県警生活安全企画課によると、4日午後0時40分ごろ、佐世保市の50代女性に大手通販サイトを装った相手から携帯電話に「マスクを販売するので希望する場合は返信を」とメールが届いた。
 このほか9日午後5時ごろ、諫早市の自営業の40代男性宅には「助成金制度を知っているか」という趣旨の電話があった。12日午前11時45分ごろ、東彼川棚町の自営業の60代女性には厚生労働省の補助機関職員を名乗る電話があり、「国から従業員1人に対して50万円が助成される」などと言われたという。
 長崎市消費者センターによると、「長崎市コロナ対策室」を名乗り「新型コロナで助成金がある」などと告げる不審電話がかかっている。11日午前11時ごろ、同市内の女性宅に市コロナ対策室を名乗る男から電話があり、男は「長崎市では助成金を配っている」「お子さま1人当たり3万円」と告げ、「キャッシュカードの番号または銀行口座番号を教えてほしい」と求めたという。
 県消費生活センターは「長崎市にはコロナ対策室はない。電話で銀行口座番号を聞くこともない」としている。相談番号は(電095.824.0999)。


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