WRC:新型コロナ対策で4月23~26日の第4戦アルゼンチンが開催延期に。振替日は今後決定

 WRC世界ラリー選手権は3月13日、世界的な流行をみせる新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、4月23~26日に行うとしていた2020年シーズン第4戦アルゼンチンの開催を延期すると正式発表した。

 同日、アルゼンチン政府は新型肺炎ウイルス(COVID-19)のまん延を防止するための措置を発表。WRCはこれに基づき、開催地のコルドバ州政府の指示に従い、WRCプロモーター、FIAおよびイベントオーガナイザーのACAアルゼンチン自動車クラブによる会合を行った上で、全会一致で大会の延期を決定した。

 なお、現時点で振替日の日程は決まっていない。

 声明でWRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるオリバー・シエスラは次のように述べている。

「我々は、特に多数の人々が集まるイベントを通じて、アルゼンチン国内でこのウイルスの感染がさらに拡大するのを防止しようとするアルゼンチン当局の優先順位を理解している」

「大会が延期されたことは残念に思うが、すべての関係者と緊密に協力してイベントの新たな日程を定めていく」

 ACAスポーツ委員会のカルロス・ガルシア・レモヒ会長は「残念だが、私たちは想定を超える世界的な問題に直面している。今日、私たちはすべての人の健康を守らなければならないことを理解している」とコメント。

 ラリーの総合コディネーターであるデビッド・エリは「『スピードアグロ・ラリー・アルゼンチン』について、このような判断をしなければならなかったこととても残念に思う。我々はすぐに第40回大会の開催を祝えることを願っている」と語った。

 今回、初めて新型コロナウイルスに関連したイベントスケジュールの変更を発表したWRCプロモーターとFIAは、今後も世界選手権で予定されている他のラウンドに関する状況を監視し続けていくという。

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