ホークス工藤監督、中村晃の16球の粘りを絶賛「僕がピッチャーでもあれは1番嫌ですよ」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

1軍復帰上林の二塁打には「本人も気持ちいいでしょう」とし、明日以降も1軍帯同を明言

■ソフトバンク 10-5 広島(オープン戦・13日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは13日、広島とのオープン戦で5点差をひっくり返し逆転勝ち。先発の東浜巨投手は3回5失点も、後続の投手が追加点を許さなかった。

 この日からビジョンの演出が通常通りに行われ、よりシーズン本番に近い形で進められた試合。ソフトバンクはベテランと若手が噛み合って5点差をひっくり返し、最後は逆に5点差をつけて勝利した。

 先発の東浜は初回にいきなり4失点したが、工藤公康監督は「ストライクゾーンに揃え過ぎただけ。ボールの走りは良かったので心配はしていません。短いイニングだったので力でいったところもあるでしょう」と気にする素振りは見せなかった。

 野手陣はベテランも若手も奮起したが、指揮官がポイントに挙げたのは中村晃外野手だ。腰の張りもあって巨人戦は欠場したが、この日は「3番・右翼」でスタメン復帰。第1打席でヒットを打つと、2死三塁で迎えた第2打席はファウルで粘りに粘って16球目をセンター前に運んだ。

「あれが投手のリズムを崩して、それが後(4回裏)の得点に繋がったと思います。僕がピッチャーでもあれは1番嫌ですよ。さすがだなと思いますし、彼本来の力であればああいうバッティングができる」と称賛した。

 また、途中出場したこの日1軍に上がった上林誠知外野手の左中間への二塁打について「あっち方向に飛ぶのは状態が上向きということ。1打席目のヒットで本人も気持ちいいでしょう」とし、明日以降も1軍に帯同させることを明言した。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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