新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県は13日、鎌倉保健所管内(鎌倉、逗子、三浦市、葉山町)に住む60代の無職男性の感染が新たに確認されたと発表した。男性は2月23日~3月1日までエジプトを旅行し、各地で複数の感染が確認されているナイル川クルーズに参加していたという。
県によると、男性は9日、散歩中に転倒して救急搬送。発熱とエジプトへの渡航歴を踏まえ10日にPCR検査を実施し11日に陽性と判明、12日に県内医療機関に入院した。軽症で、旅行に同行した妻と別居の家族1人は陰性だった。
県は発熱した時期などを踏まえ、「ナイル川クルーズが感染経路として一番確実」と説明。エジプト旅行の参加者には県内居住者も含まれており、各保健所が健康観察を実施しているという。