麺も小皿も個性派ぞろい 名店出身オーナーのこだわり

渋い店名だが、その店構えはカジュアルかつ、どこかアットホームだ。コブルヒル/キャロルガーデンにオープンした同店は、「一風堂」で商品開発を担当していた鐘ケ江文浩氏がオーナーを務める。

同氏のラーメンへの飽くなき探究心が詰まったメニューには、驚くほど透き通った味わいでさっぱりとした「Chef Special-Iron Men」、そしてカキとレモンのうま味が独特のアクセントを生んだ「Ti Amo」など、個性的なラーメンが並ぶ。

「Ti Amo♡($14)」のスープは、鶏、カキ、フレッシュなレモンという風変わりな組み合わせ。繊細かつ複雑な味のハーモニーが、「ラーメン」という味の常識を覆す!

このように書くと「ラーメンひと筋」な印象だが、アペタイザーの充実度とその完成度にも注目したい。「ラーメン・ダイナー」のようなバラエティーの充実を目指しているという、アペタイザーのラインアップは、味のしみた「名物手羽先揚げ」や、ホロホロに柔らかいスペアリブ、塩こうじのピンチョス、お好み焼きなど。特にスペアリブにまぶしてあるシーズニングは、後でラーメンの麺を入れて、混ぜ麺のように楽しむのがオススメだ。ちなみに、アペタイザーとラーメンの間に、炭酸水で口直しするのが同店流。

アペタイザーは小ぶりだが、シェアして食べてもちょうどいい、しっかりした重さがある。長居してじっくり味わいたくなる

Karazishi Botan

255 Smith St. Brooklyn, NY 11231 TEL: 347-763-1155 karazishibotan.com

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