休校中、タブレットをフル活用 九州文化学園中 先生と生徒 課題配信、健康状態など確認

体調などを知らせる生徒からのメッセージを確認する時枝教諭=佐世保市、九州文化学園中

 長崎県佐世保市花園町の九州文化学園中学校(百津眞人校長、18人)は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校中、タブレット端末を活用し、生徒に毎日課題を出して添削している。学習環境を整えるとともに、生徒の様子や体調を確認することにも役立っている。
 13日午前9時ごろ。1年生担任の時枝亜生(つぐお)教諭(42)のパソコンに、生徒たちから体調などを知らせるメッセージが次々と送られてきた。一人一人の健康状態を確かめ、メッセージを送り返す。「これが休校中の朝の会。生徒の生活リズムを崩させないためにも有効なんです」
 同校は生徒全員がタブレット端末を持っており、普段の授業でも活用。授業支援のソフトを使い、生徒の意見集約や発表などに役立てている。
 休校となった4日からは、ソフトを使って毎日午前9時に各教科の課題を配信。生徒は体温や体調を知らせた後、自宅で課題に取り組む。午後4時半までに、その日学習したことや頑張ったことを書き、教諭に送信する。
 藤田祐成(ゆな)さん(13)は「自宅でも学校と同じくらいきちんと勉強できている」、坂本葵さん(13)は「課題で分からないことがあったら(タブレット端末を通じて)先生に教えてもらうことができて便利」と話す。
 百津校長は「休校中も学習を保障しなければならない。体調も確認できるし、毎日やりとりすることで生徒も先生も安心できる」と話した。

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