新型コロナ感染拡大による開幕延期 選手たちの反応は?

アメリカ国内の新型コロナウイルス感染拡大を受け、メジャーリーグはスプリング・トレーニング(オープン戦)の中止とレギュラーシーズンの開幕延期を決定した。この決定を受け、各チームの選手や監督がファンなどに向けてコメントを発表している。ここではその一部を紹介する。

ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「これは野球より大きな規模の、類のない状況だ。世界のために我々一人ひとりが行動していかなければならない。我々ももちろん協力するし、できる限りの最善を尽くすよ」とコメント。球界を代表するスター選手であるエンゼルスのマイク・トラウト外野手は「今の状況が永遠に続くわけではありません。野球、スポーツ、人生を愛する人々のために、僕たちはすぐに戻ってきます。予防をしっかりして健康でいてください」とツイートした。

球界を代表するスター遊撃手のフランシスコ・リンドーア(インディアンス)は「社会全体が協力し、お互いに助け合わなければならないときだ。人間だからときには喧嘩することもあるけど、今はお互いが助け合う良い機会だと思う」と語り、助け合うことの重要性を強調。マリナーズの菊池雄星投手は「球界だけでなく、世界中の人々にとって今、最も重要なのは健康と安全です。正直なところ、ここ数週間はこのことがずっと頭のなかにありました。球団は病気の予防についてずっと話し合っていたし、テレビをつければいつもコロナのニュースを伝えていました。スポーツの世界でも試合やシーズンが中止になっているし、コロナのことは常に考えていました」と話した。

メッツでは、ピート・アロンゾ一塁手、マーカス・ストローマン投手、ティム・ティーボウ外野手などが自身のTwitterで世界中の人々の健康を願うメッセージを発信。フィリーズのリーズ・ホスキンス一塁手は「今回のことは、この先の人生でずっと覚えていると思う。世界の動きが止まってしまうような出来事だからね。健康と安全を第一に考えるべきだし、それが最も大切だと思う」と語った。パドレスのエリック・ホズマー一塁手による「映画のなかにいるような気分だよ」というコメントが、現在のメジャーリーグが置かれている状況を端的に表現していると言えるだろう。

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