巨人、V2どころかAクラスもピンチ!? 過去10年のオープン戦最下位球団はBクラス率100%

巨人・原辰徳監督【写真:荒川祐史】

2010年から昨季までのオープン戦最下位球団の公式戦成績を振り返る

 新型コロナウイルスの感染拡大予防のために、3月20日に予定されていた開幕が延期になった2020年のプロ野球。開幕前に行われてきたオープン戦も2月26日のNPBの決定により、ここまで無観客開催で行われてきた。スタジアムで野球を見られずにストレスを抱えているファンの人も数多くいるのではないだろうか。

 そのオープン戦も3月15日に予定されている6試合をもって終了となる。当初の開幕予定だった20日以降は各球団が練習試合を戦いながら、新たに決定される開幕日に向けて調整、準備を続けていくことになる。

 あくまでも来たるシーズンに向けての準備の一環であるオープン戦。選手が順調に調整を続けることが最優先事項で、チームの勝敗は二の次である。とはいえ、やはり勝てば期待は膨らみ、負けが込むと不安が募るもの。たかがオープン戦、されどオープン戦である。

 オープン戦の結果が、そのままシーズンの成績に直結するとは限らない。ただ、オープン戦で最下位となったチームはシーズンも苦戦するよう。ここ10年のオープン戦最下位球団と、そのチームのシーズン順位を見てみよう。

過去10年のOP戦最下位球団は4位が3度、5位が2度、6位が5度と低迷

2010年
横浜(15試合4勝9敗2分け)→6位

2011年
横浜(9試合2勝7敗0分け)→6位

2012年
阪神(17試合5勝10敗2分け)→5位

2013年
中日(20試合4勝14敗2分け)→4位

2014年
ヤクルト(13試合1勝11敗1分け)→6位

2015年
広島(12試合3勝7敗2分け)→4位

2016年
中日(16試合4勝9敗3分け)→6位

2017年
巨人(19試合5勝14敗0分け)→4位

2018年
阪神(16試合2勝12敗2分け)→6位

2019年
日本ハム(13試合3勝7敗3分け)→5位

 見てお分かりいただけるだろう。オープン戦最下位球団だったチームはペナントレースに入っても、好結果は残していない。過去10年間、10チーム全てがBクラスに沈んでおり、そのうちの半数の5チームはその年のリーグ最下位に沈んでいる。少なからずオープン戦の成績はシーズンの指標になり得るのだ。

 今季のオープン戦も残り2試合。ここまでは巨人が11試合連続勝ちなし、8連敗と大苦戦を強いられている。14試合を終えて2勝9敗3分けは、単独最下位だ。14日のオープン戦の結果次第では、今季のオープン戦最下位が決まる。2008年には2勝10敗3分けのオープン戦最下位からリーグ優勝を成し遂げている巨人。今季は開幕延期に伴いオープン戦後も開幕まで時間があるため、建て直しの時間があるとも捉えられるが、果たして……。(Full-Count編集部)

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