【聖火をつなぐ】13 「陸上できる感謝表現」 庄村花菜さん(13)(吉野川市山川町川田、山川中1年)

 「大好きな陸上を続けられるのは、支えてくれる人のおかげ。感謝の気持ちを伝える思いで走りたい」。しっかりとした口調で決意を語る。

 兄2人の影響を受けて小学1年の冬に陸上を始め、阿波市陸上クラブでめきめきと走力を上げた。全国小学生陸上交流大会には、5年で女子リレー、6年で走り幅跳びに出場した。

 山川中学校に陸上部はない。学校が終わると母の恵己さん(46)が車を運転し、30分ほどかけてクラブに通う。

 週6日、走り幅跳びと100メートル走の練習に打ち込んでいる。「一生懸命頑張ると記録が出る」のが陸上の魅力だという。

 聖火ランナーへの応募は恵己さんが提案した。「役割を全うして最高の思い出にしてほしい。今後の陸上生活の励みになる」と、娘にエールを送る。

 地域の将来を担う次世代の一人としてトーチをつなぐ。少し照れながら「緊張はない。本番が楽しみ」。

 聖火リレーを終えれば、次の目標は今夏の全国中学校体育大会。走り幅跳びでの出場を目指し、自己記録(4メートル89センチ)更新を誓う。「全力でランナーを務め、勢いづきたい」と力を込めた。

陸上の練習に励む庄村さん=阿波市吉野町西条の吉野グラウンド

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