関係機関と連携して対応 壱岐市の白川博一市長

記者会見する白川市長=壱岐市役所郷ノ浦庁舎

 新型コロナウイルスの感染者が確認された壱岐市の白川博一市長は14日、市役所郷ノ浦庁舎で会見し、「感染拡大を抑え、ピーク時の患者数をいかに小さくするかが重要。関係機関と連携して対応していく」と述べた。市は30代男性が転入手続きをした郷ノ浦庁舎1階を消毒。16日以降は1階窓口業務を閉鎖し、当面、地下会議室に業務を移すという。
 市によると、男性は壱岐で開催されたイベントに参加した経験があり、今回の転入につながった。転入手続きで窓口対応した職員には自宅待機を指示した。
 会見で白川市長は2月に福岡市で感染者が確認され、「(壱岐でも)感染者が出ることは避けられないという認識があった」と述べた。「正しい情報により、正しく恐れることが大切」とも強調し、「根拠のないうわさによる人権侵害はあってはならない。市は関係機関と連携し、万全の体制を取っている。各人ができる感染予防対策の徹底をお願いする」と市民に呼び掛けた。

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