意外とお安い!? 仮設トイレの秘密
仮設トイレってよく見るけど、実はよく知らないですよね? 日本には仮設トイレを手がけるメーカーが5社存在。トラックにいかに多く載せられるか? が勝負ゆえに、各メーカーのサイズはほぼ一緒だとか。ちなみにコチラの一般的な仮設トイレは、2トントラックに8台積むことができるという。価格はおおよそ20万円程度だ。
クルマのように頻繁にモデルチェンジをしている印象はないが、家庭用トイレと同じように節水に力を入れるなど、着実に進化もしているのだ。
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トイレが備蓄倉庫に変身? メーカーもびっくりのトイレの使い方とは?
仮設トイレの紹介はこれくらいにして、いよいよ本題へ。今回取り上げるのは、よく見る仮設トレイではなく、コチラのユニバーサルトイレだ。
クルマ椅子の方でも利用できる「誰でもトイレ」のいわば仮設版だ。もちろんトイレなのだが、大地震や台風などに備えて“備蓄倉庫”として多くの自治体が導入しているという。
トイレに非難用の毛布や食料を補完するなんて……と思うかもしれないが、トイレとして使用する前なら、いわば“物置き”である。“誰でもトイレ”なので赤ちゃんのオムツ替えや女性には嬉しい更衣室などにも使用できるとして注目を集めているのだ。ちなみに一般的な仮設トイレの約10倍の200万円だという。
移動式仮設トイレはホテル並みに超豪華
じつは仮設トイレには、こんな超豪華なモデルも存在するのだ。軽トラックの荷台に個室トレイを備えたもの。ウォシュレットはもちろんのこと、エアコンやベビーチェアー、さらには洗面所まで至れり尽くせり。現在はVIP向けやドラマの撮影現場で活躍しているという。もしかしたら、あの憧れのスターたちが使っているかもしれない!!
さらには、小型トラックをベースにしたユニバーサルトイレカーも用意されている。狭そうなんて思うなかれ、クルマ椅子が車内で360度の方向転換ができるなど、かなり広いのだ。
どちらのモデルも車内空間を有効活用し、まず食料などの避難グッズを積んで移動し、被災地で物資を降ろしたあと、トイレとして活用するなど、使い道は無限大。
汚くて、臭いイメージの仮説トイレは今ここまで進化している。移動式備蓄倉庫として、はたまた更衣室として、本来の役割以上に活躍しそうだ。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】