コロナウィルスの猛威は2020シーズンのF1やWRCにも大影響!? モーターショーも開催できず?

WRC 第3戦ラリー・メキシコ

F1もモーターショーも軒並み中止! これからどーなる?

Aston Martin Red Bull Racing

2020年3月13日から始まる予定だったフォーミュラ1(F1世界選手権)開幕戦のオーストラリアGPは、金曜日のフリー走行1時間前に開催休止を発表した。すでに12日木曜日の夜から競技が始まっていたWRC(FIA世界ラリー選手権)メキシコ戦も15日の最終日の競技キャンセルを発表し、14日土曜日で終了している。はたまた3月5日から始まる予定だった、国際モーターショーのスイス・ジュネーヴショーも4日前に中止を決定。

と、新型コロナウイルスによるイベントの中止判断が続々、そして大きな規模で急激に拡大している。「年内一杯大きなイベントは開催出来ない」という声も出ているほど。果たしてどうだろうか?

F1の中止理由は関係者に感染者が出たから! 無観客開催もムリと判断

F1 オーストラリアGP

まず開幕出来なかったF1から考察してみたい。オーストラリアGPを開催出来なかった決定的な理由は「感染している関係者が出た」というもの。

観客の問題ではないため、お客さんを入れない開催も出来なかった、ということになる。次戦バーレーンは無観客レースを予定していたけれど、オーストラリアGPの中止理由からすれば2戦目バーレーンと3戦目ベトナムの中止決定は(発表によれば延期)当然だと思う。そして4戦目の中国にいたっては、早々と延期決定を発表している。

今後の課題は再感染者の防止! 今後もしばらくは厳しいか?

その後どうか? 今のところオランダ、スペイン、モナコのヨーロッパ3連戦も開催出来ないようだ。実際、スペインを見るとF1どころじゃない。今のところ8戦目のアゼルバイジャンと9戦目カナダについていえば黄色信号ながら赤信号になっていないものの、6月に新型コロナ問題が落ち着いているかとなれば相当厳しい。

7月から8月に掛けて行われる10戦目のフランスから15戦目のイタリアもヨーロッパラウンド。もしかすると新型コロナ感染者は減少に向かっているかもしれないが、そうなると今の中国みたいに、再感染を防止したいという気持ちになる。生活や経済に支障を来すほど努力して新型コロナ対応したのに、海外から持ち込まれたら元の木阿弥。

破産企業続出の危機も起こりうる……

といったことを総合して考えると、2020年のF1開幕戦は9月18日の16戦シンガポールGPになるかもしれない。

こうなるとF1シーズンも終盤戦。悲喜こもごもだと思う。走らなくてもギャランティされる契約のドライバーであれば余裕。ホンダやメルセデスなど2020年度予算を取っている企業は予算余る。F1開催をビジネスにしていれば破綻の危機だ。

WRCも当面実施不可

WRC 第3戦ラリー・メキシコ

WRCも3戦目のアルゼンチン、4戦目ポルトガル、5戦目イタリアの開催は無理。7月16日から始まる6戦目ケニアだって、新型コロナがこれから蔓延すると予想されているため厳しい。ラリーが日本の相撲みたいな国技になっている8月のフィンランドまで開催出来ないと思う(11月のWRC日本は収束している?)。

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日本開催のスーパーGTなどは観客を絞って開催か?

スーパーGT

日本のモータースポーツはスーパーGT&スーパーフォミュラが観客を絞ったレースを考えているようだ。ただ入場者数少ないレースをしても、サーキットは利益を上げられない。関係者の多くが収益について痛み分けになるかもしれない。潤沢な予算を持っているチームや企業からすれば問題ないだろうけれど、収入減に直面する関係者が多いと考える。

モーターショーそのものの存在がなくなる? 存在意義を考えるちゃんすという見方も

ジュネーブ国際モーターショー

国際モーターショーはどうか? 延期になったニューヨークショーについていえば、事実上の中止になるだろう。デトロイト、パリサロンも延期という名目の中止。11月のLAモーターショーが開催出来るかどうか、ということになる。先進国に於けるモーターショーは観客数の減少に悩んでおり「開催の意義」から見直しになるかもしれない。

イベントの延期や中止、とりあえず最短で想定してみたけれど、基本的にはワクチンや治療薬が登場するまで続くと考えていい。医療関係者によるとワクチンなど安全性確認のため早くて年内一杯掛かるという。となれば年内は厳しいと考えるべきかもしれません。

逆にワクチンや治療薬の登場で、イベントは全て復活することだろう。

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[筆者:国沢 光宏]

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