飲食店で2回も...「消毒用アルコールボトル」盗難か 『新型コロナ』感染拡大で品薄 店長「自分勝手な行動はやめて」

新型コロナウイルスの感染拡大で消毒用アルコールが品薄になる中、長野県松本市の飲食店のトイレで消毒用アルコールボトルの盗難とみられる被害がありました。

盗難防止のためチェーンタイプの鍵で固定された消毒用アルコールボトル 写真提供:ベーカリーレストランサンマルク 松本合同庁舎前店

被害があったのは、松本市のベーカリーレストランサンマルク松本合同庁舎前店です。店によりますと、先月中旬の昼ころ、従業員が清掃に行ったところ、女性用トイレの洗面所に置いてあった消毒用アルコールボトルがなくなっていたことに気づきました。また、今月10日にも、同じ場所から消毒用ボトルがなくなり、11日に警察に相談したということです。

店によりますと、1回目は500ミリリットル、2回目は1リットルサイズのボトルでいずれもほぼいっぱいに消毒用アルコールが入っていたということです。店では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、これまでより設置場所を増やし、出入り口付近と男女トイレの計4ヵ所に備え付けていました。

畠山エロナ店長は、「まさか...お客さんの安全を考え、設置場所を増やしたのに、悲しい。自分勝手な都合で持っていかれては困る。お客さんを疑いたくはないが、2度ともなると...盗難防止の対策を取らざるおえない」と困惑しています。

店では、今月11日から消毒用ボトルにチェーンタイプの鍵をつけ固定し、盗難防止の対策をはじめました。畠山店長は、「こんなことはしたくはないが…店のアルコールの在庫にも限りがある。2度とこのような行動はやめてほしい」と訴えています。

先月末には、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、「商品が不足する」などの、いわゆる「デマ」が広がり、トイレットペーパーなどの買いだめの動きがみられる中、御代田町のコンビニエンスストアのトイレでトイレットペーパーの盗難とみられる被害がありました。

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