ハウステンボス 一部再開 入場口で検温、マスク推奨

赤外線サーモグラフィー(左手前)で検温をされる来園者=佐世保市、ハウステンボス

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休園していた長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)は16日、屋内アトラクションなど一部の施設を除いて営業を再開した。23日の全面再開を目指しており、今後の状況を見て判断する。
 2月29日から休園していたが、敷地が広く、屋外での感染リスクは低いと判断し、一部営業再開を決めた。
 入場口には検温のための赤外線サーモグラフィーを設置。37.5度以上の場合は入場を断る対策を取った。入場口やアトラクションの出入り口などには消毒液を置き、マスク着用も推奨。接客する従業員はマスク着用を徹底した。レストランは座席の数を減らし、間隔を広げた。
 午前9時に開園し、坂口克彦社長らが出迎えた。来園者は見ごろのチューリップや歌劇団らによるフラワーパレードを満喫。千葉県八千代市の大学生、木村亮太さん(19)は「再開してよかった。新型コロナウイルスは不安だけど、サーモグラフィーなどでしっかり対策しているから大丈夫だと思った」と話した。
 1992年の開業以来、長期休園は初めて。坂口社長は「休園するときもすごく悩んだが、開園の決定はそれ以上に悩んだ」と決断の苦悩を明かした。東京ディズニーランド(千葉県浦安市)などが休園期間を延長している中、一部営業再開を決めた理由については「ここは屋内アトラクションを除けば、町のようなもの。リスクはゼロではないが、極力抑える努力はした」と説明した。


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