国民の受信料で成り立つ「皆様のNHK」が、肝心かなめの「国民の知る権利」を捨てた…とネットやSNSから怒りの声が上がっています。
事の発端は、3月16日に放送された『特別番組「いま あなたの不安はなんですか」』において、NHKが出した見解にありました。
番組は「#新型コロナあなたの不安」というハッシュタグで質問を受け付けながら進行しました。そのなかで、「不安にどう向き合う? 情報に振り回されないために」といったお題に対して、番組としてこう答えたのです。一つは「長時間 情報検索しない」、そしてもう一つの答えに多くの視聴者が唖然としました。
「わからないものはわからないままに」
Twitter上でも怒りのツッコミの嵐です。
<ん? 情弱でいろって事? 色々やべーなNHK>
<子供にこんなこと言えないでしょ?>
<ふざけるな! 思考放棄しろってことか!>
<国民の不安に対して禅問答で返すNHKが一番不安です>
ただ、それに対して、「わからないものはわからないままに」という意味はこうだ…というNHKの“真意”をくみ取ろうとする意見も出ています。
<「調べるな」ではなく「正解の答えがまだ発見されていない」という意味かな>
<それが真実だと信じるかどうかの態度を保留し、無理やり判断しないってこと>
<なんでも答えがあると思ったら大間違いで、まずは落ち着けって意味だろ>
たしかに、世界中でパンデミックが起きて、WHOも責任を取りたくなさそうで、専門家たちの言っていることもマチマチだし、ましてや、医学的側面と経済的側面では話も違ってきたりと、一つの答えが出ないのは事実でしょう。
しかし、これが一市民の考えであれば、「わからないものはわからないままに」しても文句を言われる筋合いはないでしょうが、仮にも国を代表する報道機関の見解がコレでは、「それを言っちゃあ、おしまいよ」(寅さん)となってしまいます。
実際、視聴者からはこんな辛辣なツイートもありました。
<ついに、すごいこと言い始めたね。それって、ジャーナリズムが一番言っちゃいけない事じゃないか?>
<NHKとうとう悪びれも隠しもせずに国民の知る権利に手を出してきた>
とにもかくにも、NHKが国民の不安に本気で向き合う気があるなら、「わからないものはわからないまま」でも構いませんから、国民の不安を軽減させるためにも、とりあえず新型コロナウイルスが終息するまで、「受信料をタダ」にしませんか?(文◎編集部)