2020年レギュラーシーズン さらなる開幕延期が決定

疾病対策センター(CDC)の要請を受け、メジャーリーグ機構は日本時間3月17日、2020年レギュラーシーズンの開幕を当初の予定よりもさらに延期することを発表した。CDCは日本時間3月16日、今後8週間にわたって50人以上が集まるイベントの開催を自粛することを要請。日本時間3月27日に開幕予定だったレギュラーシーズンは、少なくとも2週間延期されることが発表されていたが、CDCの要請に従うのであれば、開幕は早くても5月中旬以降となる。

日本時間3月17日、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、全30球団との電話会議を行い、CDCの要請に従ってレギュラーシーズンの開幕をさらに延期することを決定した。メジャーリーグ機構は、レギュラーシーズンのスケジュールのプランについて、ファンに対して最新の情報を随時公開していく方針を明らかにしており、シーズン開幕後、可能な限り多くの試合を開催する方針は各球団とも変わっていないという。

マンフレッドは電話会議のあと、新型コロナウイルスの感染拡大の動向を見守るしかない立場であることを強調。セントルイス・ポスト・ディスパッチのデリック・グールドに対して「現時点では代替の開幕日についてアナウンスすることはできない」と語り、具体的なスケジュールへの言及を避けた。「事態がどのように変化していくかを見守るしかない。選手やファンの安全を確保したうえで、可能な限り多くの試合を開催したい」とマンフレッドは語った。

電話会議のなかでは、メジャーリーグ選手会とのあいだで各球団のキャンプ施設の扱いについても話し合いが行われた。チーム内での感染拡大を防ぐため、チーム単位での組織的な練習については自粛が求められているものの、選手が個人で練習する際の練習場所を確保するため、キャンプ施設自体は開放されることになる。各球団は感染拡大の予防策を講じたうえで、選手に対してキャンプ施設を開放することになるだろう。

© MLB Advanced Media, LP.