ブルージェイズがパニックを40人ロースターに追加

日本時間3月17日、ブルージェイズはマイナー契約でチームに加入し、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していたジョー・パニックを40人ロースターに追加したことを発表した。現在29歳のパニックは、オープン戦10試合に出場して打率.381の好成績をマークし、開幕ロースター入りに向けて猛烈にアピールしていた。40人ロースターの枠を空けるために、若手右腕のイェンシー・ディアス(右広背筋痛)が60日間の故障者リストに登録されている。

2014年にジャイアンツでメジャーデビューを果たしたパニックは、この年73試合に出場して打率.305をマークし、ワールドシリーズ制覇を経験。翌2015年には100試合のみの出場ながら打率.312、OPS.833という自己最高の成績を残し、オールスター・ゲームに選出された。自身初の規定打席到達を果たした2016年にはゴールドグラブ賞を受賞し、2017年も規定打席をクリアして打率.288をマークしたが、その後は成績が悪化。昨季はシーズン途中でジャイアンツを解雇されてメッツへ移籍し、2球団合計で自己最多の142試合に出場したものの、規定打席には届かず、打率.244、5本塁打、39打点、4盗塁、OPS.651という平凡な成績に終わった。

シーズン終了後にフリーエージェントとなり、1月にマイナー契約でブルージェイズに加わったパニックは、出場したオープン戦10試合で21打数8安打、打率.381、2本塁打、5打点、OPS1.223の好成績をマーク。本職の二塁のほかに遊撃も守れることをアピールし、内野のユーティリティとして40人ロースター入りを勝ち取った。ブルージェイズの内野にはブラディミール・ゲレーロJr.、キャバン・ビジオ、ボー・ビシェットと若手が多いため、内野のリーダーとしての働きも期待されているようだ。

ブルージェイズのチャーリー・モントーヨ監督は、パニックについて「1人の人間としても、1人の野球選手としても、彼のことをとても気に入っている。サンフランシスコでプレイしていたから『勝ち方』を知っている選手だ」とコメント。「(昨季ブルージェイズで内野のユーティリティとして活躍した)エリック・ソガードのことを思い起こさせる選手だよ。エリックよりも『勝利』の経験は豊富だけどね」とパニックへの期待を口にした。

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