交通拠点のアクセス強化 新山口駅長谷線が開通 3月20日

▲3月20日午後4時に開通

 山口県が2013年度から建設を進めていた都市計画道路「新山口駅長谷線(県道新山口停車場長谷線)」が、3月20日(金・祝)午後4時に開通する。JR新山口駅北口を起点に国道9号を経て山口宇部道路長谷インターチェンジ(IC)に至る幹線道路で、約300メートルが延長整備された。

 市道長谷古川線をもとに道路幅員は約3.5~7メートルから21.0~23.0メートルに拡幅され、片側1車線の車道6.0メートル、両側歩道各4.0メートル、植樹帯、停車帯などが設置。災害時の輸送路確保を図ろうと電線共同溝も整備された。総事業費は39億円。なお、山口市道路河川管理課によれば、市道長谷古川線は新山口駅長谷線の開通に伴い廃止。並走して残る市道については新路線として認定される。

 山口県都市計画課では、「広域交通拠点である新山口駅と長谷IC間のアクセス強化により、産業・観光の振興や地域間の交流・連携の促進、地域住民の利便性の向上が期待される」と話している。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開通式典および記念行事は中止となった。

 開通すれば、これまでの「長谷ICを降りて左折後、アルク小郡店のある交差点を右折」ではなく、同ICを降りた後は同駅北口一般車・タクシー乗降場までの直結ルートで送迎などができるようになる。なお、北口側の送迎用有料駐車場には33台が収容可能。2021年度に供用開始予定の「山口市産業交流拠点施設」には、約500台分(立体約400台、平面約100台)の駐車場も整備される。

 新山口駅長谷線は、同施設の建設をはじめとする山口市の「新山口駅ターミナルパーク整備」事業の一環として山口県が整備。同事業ではこれまで2015年に南北自由通路や橋上駅舎が完成し、2018年には北口駅前広場の全面供用が開始された。2022年度末には、市道矢足新山口駅線(通称・駅前通り)の整備も完成予定だ。

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