3月16日、広島トヨペットと広島マツダは、広島市内で合同の記者会見を行い、2020年のピレリスーパー耐久シリーズST-5クラスに、『HIROSHIMA TOYOPET RACING』としてトヨタ・ヴィッツで、『HMRacers』としてマツダ・デミオで参戦すると発表した。同じ広島のディーラー同士で、切磋琢磨していくという。
ピレリスーパー耐久シリーズのST-5クラスは、ヴィッツやデミオ、さらにホンダ・フィットやマツダ・ロードスターなどが争う激戦区。そんなクラスに、広島のふたつのディーラーが参戦する。
2017年からST-5に挑戦しているHMRacersは、広島マツダの松田哲也代表取締役会長兼CEOがチーム代表を務め、ドライバーとして吉田綜一郎/佐々木孝太/大崎悠悟/吉田隆之介/三瓶旭/加藤潤平というラインアップでの参戦。2019年同様、毎レースごとに広島マツダの各店舗からメカニックを招集し、技術力やモチベーションを高めていく。
HMRacersのマシンは『ヒロマツデミオMAZDA2』という車名で、今季はカラーリングを一新。レッドとイエローのコントラストをもち、折り鶴があしらわれる。マシンサイドには、原爆ドームそばにオープンしたおりづるタワー、そして広島を拠点とする、スポーツ用品企業のモルテンのロゴが躍る。
一方、グリーンのカラーリングをもつHIROSHIMA TOYOPET RACINGの『HIROSHIMA+vitz』は、モータースポーツ活動を通じた社員、メカニックの人材育成を目的として参戦。さらに、広島トヨペットのブランディング活動である『HIROSHIMA+』の『すべてのお客様に「+(plus)します」』という宣言をもとに、“HIROSHIMAを楽しみ尽くす企業”としてモータースポーツ活動を通じて、広島を盛り上げたいとしている。
ドライバーを務めるのは、広島市出身で、スーパーGTなど世界中で活躍してきたベテランの桧井保孝、そしてTOM’S YOUTHからFIA-F4参戦も決まっている若手の古谷悠河だ。古谷にとっては桧井から学ぶことも多そうだ。
3月16日には、広島市内で2チームが合同で記者会見を行い、切磋琢磨することで広島を盛り上げたいとアピールした。