演歌歌手の天童よしみが、東海ラジオ『山浦!深谷!イチヂカラ!』にゲスト出演して“手編みのマフラー”についてのエピソードを披露した。それは、弟子・おおい大輔とのエピソード話である。
ある寒い日のこと、天童が、おおい(大輔)に「首元が寒そうだけど、マフラー、何でしないの?」と聞くと、おおいは「プレゼントしてくれる人もいないですし・・・」と答えたそうだ。そして、その一言が「あたかも天童に投げかけるかのような言い方だった」という。
そこで、天童は「師匠として(マフラーを)プレゼントするわ」と言い、それも「私が編んであげるというようなことを言ってしまった」とのこと。ただし「その代わり、いつになるか、わかれへんけど、ちょっと長くかかるよ」と付け加えた。
その後、おおいは、マフラーができるのを待っていた。時々、どのくらいまで編めたか、確認しながら。天童も「まあ、焦らしなや」と言いながら、少しずつ編み続けた。そして、真冬の寒さがピークを過ぎた頃、天童は偶然、ある店の張り紙に目が留まった。その文字は「手編みのマフラーあります」。
その瞬間、天童の気持ちが「パン!」と音をたてて変わった。「もう、編むのもしんどい。時間もないし、じゃまくさい。大輔に(天童の手編みなのかどうか)わかるか!買うたらええねん!」ということに。そして、ワインレッドの“いかにも手編み”という網目の大きいマフラーを買った。
天童は、店で買った手編みのマフラーを、包装紙で包んで“いかにも手作り”感を持たせて、弟子の、おおい大輔にプレゼントした。その場で包みを開けた、おおいは「あっ!ええ色ですね、これ、ぼくの好きな色ですわ」と大変、気に入った様子を見せた。
実際にマフラーを首に巻いた後、おおいは、再び包装紙で包もうとして、急に大笑いしだした。天童が、どうしたのか、と思っていると、おおいは「これ、ほんまに(天童さんが)作らはったんですか」と聞いた。さらに「確かに手編みだが、天童さんが編んだんちゃうでしょ」と続けた。
天童は、むっとしたが、そのとき、手編みのマフラーに、小さなタグが付いたままになっていることに気が付いた。「よく見たはずなのに、わかりにくいところについていた」のだ。天童は「これさえなければ、完璧やったのに」と悔しがり、おおいにタグの存在を改めて指摘されると「(タグが)見えません」と、そこは“関西のノリ”で返したそうだ。
天童よしみは、3月11日に、新曲「日の出前」を発売した。天童は「この歌は、日の出前の太陽のように、優しくも、力強く、希望を持って、前に進んで行って欲しいという願いを込めた応援歌。心に寄り添って届くように歌って行きたい」と話した。
山浦!深谷!イチヂカラ!
放送局:東海ラジオ
放送日時:毎週月曜~金曜 13時00分~16時00分
※放送情報は変更となる場合があります。