志尊淳&“金魚姫”~さまざまな観点で、物事を見ることを教わりました~

志尊淳&“金魚姫”~さまざまな観点で、物事を見ることを教わりました~

今回は、志尊さんが主演するドラマ「金魚姫」の撮影中のエピソードをお届けします。日本を代表する映画監督・青山真治監督と初めて仕事をご一緒した志尊さん。とても刺激的な経験となったようです。

青山組への参加が決まり、とてもうれしかったと志尊さん。周りの人たちからも「青山監督とやるの? いいなー!」とうらやましがられることも多かったそう。NHKのドラマを青山監督が手掛けるのも初ということで、どんな撮影現場になるのか、とても楽しみにしていたそうです。

最初は怖い人なのかな…と思っていた青山監督ですが、全くそんなことはなく、撮影中も表現したいものに対してブレない青山監督の姿勢に深く感銘を受けたと言います。「監督が提示してくださったことを役に落とし込まなければ…」と常に意識して演じていたそうです。

現場ではたわいない雑談ばかりで、青山監督とはあまり役柄については話さなかったのだとか。まずは自分で考えて、演じている中で監督から軌道修正が入り、一緒に一つの役を作っていくという感覚で、「考えるきっかけを作ってくれている」と感じたそうです。

特に印象的だったのは、志尊さん演じる主人公・潤が泣く1シーン。泣いている顔には寄らずに、ずっと引きで撮影していて、「もう1回。体から伝わってこない」という指示を受けたのだとか。その一言で「ああ、そうか」と全てを察し、今まで受けたことのない演出に戸惑いながらも、演じることがすごく面白いと感じたそうです。

「2年くらい前の僕だったら、怖がって作品を楽しむ余裕がなかったかもしれない」と振り返る志尊さん。この作品でさまざまな観点で物事を見ることを教わり、役者としても成長できたようです。いつか青山監督と映画でご一緒したい。できればオリジナル作品に出演できたら…と目標も語ってくれました!

「金魚姫」は美しい映像も見どころの一つ。青山監督が作り上げた世界で、“潤”として生きる志尊さんも今から楽しみです!!

撮影では金魚鉢を片手にこちらを真っすぐ見つめたり、金魚鉢の中の金魚のモチーフに視線を向けたりと、みずみずしく透明感のある写真に仕上がりました! ぜひ本誌のインタビューとともにお楽しみいただけると幸いです。

取材・文/石本真樹 撮影/峰フミコ ヘア&メーク/仲田須加 スタイリング/手塚陽介

【プロフィール】


志尊淳(しそん じゅん)
1995年3月5日東京都生まれ。魚座。A型。ドラマ「金魚姫」(NHK BSプレミアム:3月29日 午後9:00~10:29、NHK BS4K:3月30日 午後9:00~10:29)、10月30日公開の映画「さんかく窓の外側は夜」などに主演。近日公開の映画「2分の1の魔法」にて、主人公の日本語版声優を担当。

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