相模原の80代男性死亡 新型コロナ、神奈川で新たに4人感染

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、相模原市は17日、2月19日に感染が確認された市内に住む80代の男性が入院先の相模原中央病院(同市中央区)で今月16日に死亡した、と発表した。また相模原、横浜2市で新たに計4人の感染も確認された。

 神奈川県内在住の死亡者は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客を除き、計4人となった。

 相模原市によると、亡くなった男性は2月6日に吐血して入院。同18日に呼吸機能が低下し、検査の結果、陽性と判明した。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)を発症したものの回復傾向にあったが、以前から治療していた消化器系の疾患で死亡した。

 また市内在住の80代の女性が新たに感染した。女性は今月15日に感染が確認された80代の男性の妻で、肺炎の疑いがあるが、軽症という。

 一方、横浜市では新たに、いずれも市内在住の70代で、ホームヘルパーの女性、無職女性、無職男性の3人の感染が16日に確認された。

 市によると、ホームヘルパーの女性は、同市港北区の商業施設「トレッサ横浜」内のスポーツジム「セントラルウェルネスクラブトレッサ(大倉山)」を利用していた70代の男性感染者の妻で、夫が入院した9日から出勤を自粛していた。せきが出始め、区の福祉保健センターに相談した。

 無職女性は、5日に受診、13日に軽度の肺炎と診断されて入院していた。女性は日ごろ、訪問介護、通所介護、訪問マッサージなどの福祉サービスを利用しており、市は発症後の利用状況を調べる。

 無職男性は、12日に感染が公表された70代の女性の夫。14日に発熱し、受診した。

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