コロナの影響か? 札幌・すすきので風俗嬢がトイレットペーパーに放火未遂 「仕事のことでイライラしていた」 風俗掲示板では特定班が捜査中

画像はイメージです

コロナ騒動の余波? と言うには、あまりにも思慮が足りず危険な犯罪行為だ。

北海道警は3月14日、札幌市内のコンビニトイレ内のトイレットペーパーに火をつけ、温水洗浄便座などを焼いたとして、住所不定の風俗嬢(28)を器物破損の容疑で逮捕した。地元北海道文化テレビなどが伝えた。

容疑者が放火を行ったのは、3月8日の午前2時ごろ。店内のトイレに入ると、ライターでトイレットペーパーに火をつけたという。容疑者はそのまま店を出たが、幸いなことに従業員がすぐ異変に気付き消火をしたことで、惨事は食い止められた。器物破損というのは、そのとき焼けた温水洗浄便座のリモコンとトイレットペーパーホルダー(15万円相当)の被害である。

京アニの大惨事が記憶に新しいが、放火は一歩間違えば物的損害はもちろん、多くの人命を失うこともある。今回の犯行現場は札幌市中央区南4条西5丁目という、すすきの駅からほど近い繁華街。もし消火作業が遅れたら……と考えるとゾっとする関係者は多いだろう。

容疑者の女性は調べに対して、「仕事の関係でイライラしていた。気持ちがむしゃくしゃして発散しようと火をつけた」と話しているというが、最悪なケースを考えれば、イライラもむしゃくしゃも言い訳にはならない。あまりにも思慮が足りなく、浅はかな行動としか言いようがない。

今回の事件を受けて地元の風俗専門掲示板などでは、容疑者がどこの風俗なのか? という「犯人捜し」から始まって、イライラやむしゃくしゃの原因を憶測するような書き込みも目立っている。

すでに報道(つまり警察発表)で風俗嬢という限りはソープやデリヘル、それにセクキャバ(北海道でいうキャバクラ)など業種は絞られるが、正直犯人捜しをしても風評被害を呼びかねないし、意味もない。また、現実的に北の一大歓楽街・すすきののなかから特定するのは困難だ。

一方の動機についても「コロナで客が激変し、お茶をひいたか?」「単にキモ客を相手にしただけ」等々……喧しい。しかし、本当のところは容疑者が起訴され、公判での証言を聞かなければなにもわからない。被害者が出なかったことから、裁判にさして時間はかからないと思うが、その頃には人々の関心もなくなっているだろう。

いずれにしても、新型コロナウィルスの影響をもろにうけ、3月19日までの緊急事態宣言が延長するのか解除されるのかヤキモキしている道民や関係者にとっては、人騒がせで迷惑な事件だったことは間違いない。(文◎堂本清太)

© TABLO