「大河合わせ企画を」 古都のガイド協会が事務所移転

鎌倉ガイド協会の事務所移転を祝ったセレモニー=鎌倉市御成町

 NPO法人鎌倉ガイド協会は16日、鎌倉市観光協会内(神奈川県鎌倉市御成町)に事務所を移転した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ガイド協会は大幅な活動縮小を余儀なくされているものの、関係者は「終息を願い、協会同士一体となって鎌倉観光を盛り上げたい」と意気込んでいる。

 前身団体も含め、発足約30年となるガイド協会。会員は135人で、古都の史跡や周辺などを巡る三つのコースを毎月企画。年間約2万5千人の観光客や修学旅行生らを案内している実績があるが、新型コロナウイルスの影響で2月24日から活動休止が続いている。

 前事務所(同市由比ガ浜)が老朽化したため、観光協会内の約20平方メートルのスペースに会員2人が常駐することになり、16日には感染予防のため参加者を縮小して開所セレモニーを開催した。

 ガイド協会の高橋健治会長は「新型コロナウイルスで活動は狭まっているが、観光協会とともに挽回したい」と強調し、2022年放送の鎌倉を舞台とするNHK大河ドラマに触れ「今後、ドラマと合わせ、鎌倉の歴史や魅力を発信する企画をやりたい」と前向きに語った。観光協会の大森道明会長も「ともに、少しでも鎌倉を良くしたい」と話した。

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