新型コロナウイルスの感染拡大により、欧州主要リーグは中断を強いられている。
『WhoScored』による「今季の欧州5大リーグ、最強ドリブラーベストイレブン」を見てみよう。
GK:セルヒオ・エレーラ(オサスナ)
ドリブル成功数:3
(成功数は)大したことがないように思えるかもしれない。だが、今季2つ以上のドリブル突破を決めているGKはエレーラしかいない。しかも、彼はリーグ戦先発が11試合のみにもかかわらずだ。
平均すれば、トーマス・ミュラーらと同率となる1試合につき0.3回のドリブル突破を成功させていることになる。
RB:アシュラフ・ハキミ(ドルトムント)
ドリブル成功数:61
ドルトムント1年目だった昨季を成功とするなら、2年目である今季の活躍はセンセーショナルだ。
今季限りでレアル・マドリーからのローンが終了するだけに去就も大注目されている。
今季はブンデスリーガで13得点(3ゴール10アシスト)に絡む活躍を見せており、ドリブル突破は101回中61回が成功。
CB:ダヴィデ・ビラスキ(ジェノア)
ドリブル成功数:27
今季の5大リーグで彼以上のドリブル突破を成功させているCBはいない。ビラスキの先発出場は14試合だけ(1試合を除いて3バック)にもかかわらずだ。
この25歳はドリブルでの持ち上がりに自信を持っており、その成功率(32回中27回で84.4%)は驚異的。90分平均で1.9回成功というのも傑出している。
CB:ダヨ・ウパメカノ(RBライプツィヒ)
ドリブル成功数:23
最終ラインに聳える“山”である彼は、ライプツィヒの驚異的な守備記録(25試合で26失点はバイエルンと並ぶリーグ最少失点)に多大なる貢献を果たしている。
ウパメカノのドリブルで持ち上がる能力はこのチームのポゼッションプレーの鍵だ。1試合1回以上のドリブル突破(出場数は21)を決めており、成功率は76.7%を誇る。
LB:アルフォンソ・デイヴィス(バイエルン・ミュンヘン)
ドリブル成功数:64
急造左サイドバックとしてブレイクした彼はサイドのより高い位置でのプレーを好む。それはバイエルンの支配的なポゼッションを補正しており、19歳の新鋭は転向後もそのドリブル力を見せ続けている。
21試合の出場ながら、サイドバックとして誰よりも多くのドリブル突破を成功させている。
CM:ガエターノ・カストロヴィッリ(フィオレンティーナ)
ドリブル成功数:76
彼もまた今季大ブレイクした選手のひとり。初のセリエA参戦ながら、チームのなかで大きな輝きを放っている。
23歳の新鋭はボールがあるところでもないところでもキープレイヤーになっているが、傑出しているのは中盤からボールを持ち運ぶ能力だ。90分平均で3.4回成功、73.8%という成功率も素晴らしい。
RW:アダマ・トラオレ(ウォルヴァーハンプトン)
ドリブル成功数:144
ドリブルに関する彼のスタッツは異次元だ。
今季は90平均で6.3回を成功させており、それだけでも驚きだが、74.4%という成功率も素晴らしい。全速力のトラオレを止めるのはほぼ不可能だ。
OH:ナビル・フェキル(ベティス)
ドリブル成功数:73
ベティス移籍当初はやや躓いたものの、中断される前にその真価を見せつけた。
ただ、実際にはシーズンを通じてその卓越したドリブル力を披露している。90分平均で3.6回を成功させており、66.4%という成功率もしっかりとしたものだ。
OH:ネイマール(PSG)
ドリブル成功数:90
彼がこのリストにいることに驚きはないかもしれないが、リーグ戦出場が15試合だけということを考えれば驚異的だ。
90平均で6.1回成功という数値を上回っているのはトラオレだけ。ただ、60.8%という成功率は立派ではあるが、かなり控えめだ。
LW:ウィルフリード・ザハ(クリスタル・パレス)
ドリブル成功数:136
彼もまたこのリストに入っているだろうと予想されていたであろう選手。ザハの数値も期待を裏切らないものになっている。
62.1%という成功率は壮観ではないがしっかりとしたものだ。どんなドリブルベストイレブンでも彼なしでは成立しない。
FW:リオネル・メッシ(バルセロナ)
ドリブル成功数:118
このチームを牽引する責任を果たせる選手はひとりしかいない。
32歳になったメッシだが、今季はドリブル突破の平均値で過去8年間を上回る数値を記録している。
22試合で118回を成功させており、72.4%の成功率も素晴らしい。現時点で31得点に絡む活躍も見せている。