「半沢直樹」ラジオドラマに片岡愛之助らが登場。特別総集編の地上波放送も決定

TBSラジオで放送中のオリジナルオーディオドラマ「TBSラジオオリジナルドラマ『半沢直樹』敗れし者の物語byAudioMovie®」(火曜放送「ACTION」内、午後4:10頃・全8回)の最終章となる第4章のキャストに、黒崎駿一役の片岡愛之助、黒崎の妻・美咲役の堀内敬子、黒崎の部下・島田亮太役の竹財輝之助が決定。3月24・31日に前・後編で放送される。

2013年に放送された「半沢直樹」は、直木賞作家・池井戸潤氏の小説「半沢直樹」シリーズを原作に、メガバンク東京中央銀行に勤める半沢直樹(堺雅人)が、銀行内外に現れるさまざまな敵に立ち向かう姿が描かれ、大ヒットを記録。今年4月クールには待望の続編が放送される(開始日未定)。

本作は、その半沢の逆転劇によって敗れ去った人々の“その後の人生”に焦点を当てるオーディオドラマの第4弾。先日、新作ドラマへの出演も発表された片岡が演じる黒崎が、ドラマ本編に先駆けてオリジナルオーディオドラマにも登場する。黒崎は、旧大蔵省銀行局出身の切れ者のエリート。プライドが高く神経質で、なぜかオネエ口調で話し、激高すると部下の急所をわしづかみにするというキャラクターは、前作放送時に大きなインパクトを残した。

黒崎は、大阪国税局統括官として西大阪スチールの脱税調査を指揮し、半沢ら東京中央銀行の前に立ちはだかる。しかし、西大阪スチール社長・東田(宇梶剛士)の隠し資産を掴もうとするも、半沢に先を越され隠し資産全てを回収されてしまう。その後、東京中央銀行本部営業第二部次長に栄転した半沢と時を同じくして、黒崎は東京の検査局主任検査官として金融庁に返り咲き、「伊勢島ホテル」の120億円損失の金融庁検査を指揮。再び半沢と対峙(たいじ)する黒崎だが、半沢がホテルの経営再建に成功し、またしても敗れ去った。さらに黒崎は大和田(香川照之)派の筆頭であり、半沢を陥れようとした東京中央銀行取締役・岸川(森田順平)の娘と交際していたことを半沢につきとめられ、彼の意外なプライベートまで描かれたことも話題となり、世間をざわつかせた。

そんな黒崎の妻・美咲を演じるのは堀内敬子。前作のドラマで美咲は登場しておらず、このオーディオドラマで初登場となる。そして、竹財輝之助が演じる島田は、東京で金融庁検査局主任検査官となった黒崎の部下で、彼の手足となって動く検査官。検査が進まないことに激高する黒崎に急所をわしづかみにされるシーンは反響を呼んだ。今回のオーディオドラマでは、その後の黒崎と島田の関係性が描かれる。

片岡は「普段は表情や身振りも使って演じているので、声だけの演技というのはとても難しいと常々思っていました。そのためオファーをいただいた時には悩みましたが、せっかくの機会なので挑戦しようと思い収録に臨みました。脚本が面白いということもあって、とても楽しく収録ができました」と感想を語り、「この作品でしか出会えない黒崎を楽しんでいただけると思います。ぜひ皆さん楽しみにしてください」と呼びかける。

堀内は「『半沢直樹』という大人気作品に携わることができると知ってとてもうれしく思いました。私が黒崎の奥さんなんだ!と驚きました。オーディオドラマは初めてだったので、セリフを言うタイミングなどテレビとの違いに気を付けながら演じました。あの黒崎の声を聞いただけでよみがえる懐かしさと、また彼に出会えるワクワクの両方を感じていただけたらうれしいです」と出演の喜びと聞きどころを語り、竹財は「まさか声をかけていただけるとは思っていませんでした。もう一度島田を演じることができてうれしかったです。声だけで演じることは不慣れですが、いつも通り演じようと思って収録に臨みました。声だけになったので、映像よりもより鮮明に黒崎というキャラクターを感じることができると思います。そういった部分もこの作品で楽しんでいただきたいです」とアピールしている。

また、4月からスタートするテレビドラマの続編に先駆け、前作の「半沢直樹」の“特別総集編”の放送も決定。前作の復習としても、初めて見る人にとっても楽しめる内容で、4月5日に「半沢直樹 特別総集編 前編」(午後9:00)、12日に「半沢直樹 特別総集編 後編」(午後9:00)として、2週連続でTBS系で放送される。

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