採決欠席「ぎりぎりの判断」 社民・福島氏、党首辞任否定

会見する社民党の福島党首=18日午後

 社民党の福島瑞穂党首(参院全国比例)は18日の定例会見で、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法の本会議採決を欠席した理由について、「党としては賛成で、私自身は欠席するしかないと思った。ぎりぎりの判断だった」と説明した。改正法への賛否は明言を避けたが、「法案には問題がある」と述べた。

 社民党は12日の衆院本会議採決で賛成し、吉田忠智幹事長名で賛成の談話を発表している。党首自らが対応を乱したことについては、党議拘束はないとした上で「これから党のガバナンスをちゃんとやっていきたい」と強調。採決欠席による党首辞任は否定した。

 一方、13日の参院採決後に取材に応じなかったことについて、記者団からは説明責任を問う質問が相次いだ。これに対しては「いろいろな事情があった。当日、説明をすればよかったかもしれないが、今日説明した」と述べた。

 福島氏は2月の党大会で、無投票で党首に選出された。

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