NTTデータとDataRobot、AI・データを活用したDX加速に向けて戦略的資本業務提携

近年、多くの企業が経営の意思としてAI・データ活用による企業変革を進めようとしている。しかし、人材やスキルの不足によりテーマ設定やアプローチ設計が困難、必要なデータ資産の分散、全社で安心安全にデータを活用するための分析環境が未整備等により、データ活用を起点とした意思決定、ビジネス変革を全社レベルで実現できている企業はいまだ多くないのが実態である。株式会社NTTデータでは、これまで、企業のAI・IoTを活用したビジネス変革の構想立案、AI・データ活用の業務運用を通じた成果創出を支援し、AI・データの民主化を促進するデータ分析基盤「Trusted Data Foundation」や、企業間・拠点間における情報活用基盤「iQuattro」の提供を進めてきた。一方、DataRobot, Inc.は、機械学習の自動化を実現するエンタープライズAIプラットフォームの提供により、あらゆる分野でのAIの活用支援、企業のAI化支援を進めている。両社は、本日、AI・データ活用を起点にビジネスの成功を支援する「デジタルサクセスプログラム」の展開加速に向けて資本業務提携に合意した。NTTデータがDataRobotの株式を第三者割当増資により取得した形となる。同プログラムは、企業のDX戦略策定からAI人財育成およびデータ活用基盤の構築、AI・データ活用の実務支援までを提供するサービスだ。ビジネス、IT基盤、データ整備、人材・組織という4つの要素で、構想策定から成果創出まで一貫して支援することで、企業はAI・データ活用によるビジネス変革の自律的な推進が可能となる。同プログラムでは、NTTデータのAI・データ活用、DX領域のパートナー企業である、DataRobot、インフォマティカ、ThoughtSpot、Tableau、Salesforceなどのテクノロジー横断での活用支援、成果創出と、これらを融合したトータルソリューションを提供する。また、今回の提携では、NTTデータのコンサルティング、データサイエンス、AI・クラウド基盤のスペシャリストと、DataRobotのスペシャリストが一体となってAI・データ活用の推進を行う「デジタルサクセス専門組織」を両社で設置する。さらに、NTTデータは、両社の持つAI・データ活用によるDX支援実績に基づくノウハウの共有、人材交流、およびDataRobotのAIサクセスマネージャ・カスタマーフェイシングデータサイエンティスト(※)の支援を通じて、企業のAI・データ活用を起点としたビジネス変革を推進できるデジタルサクセスマネージャを育成する。2023年度までに、デジタルサクセスマネージャ100名以上を目指すとした。今後、AI・データ活用が進む「データドリブンカンパニー」で想定されるAI・機械学習モデルの品質低下、AI倫理違反によるAIの不良資産化の解決に向け、AIガバナンスの方法論/ソリューション整備、AI倫理の企業適用方法論の研究開発を予定している。※ 顧客に対して、デモを軸とした製品紹介、製品導入検討プロジェクトの立案および実施、ユーザーのトレーニング、導入後の利用促進コンサルティングを行うデータサイエンティスト。

© 株式会社アールジーン