花粉症を少しでも楽に!花粉症のメカニズムと免疫を上げる食事などの対策を現役CA栄養士が解説

花粉症のメカニズムを知って、少しでも症状を楽に!

2021年も花粉症シーズンがやってきました。2021年は2020年よりも花粉の飛散量が多いとの予測も出ています。毎日辛い思いをされている方も多いのではないでしょうか。

今回は、花粉症のメカニズムや花粉を取りれないためにできること、免疫力を上げる食事など、今日からできる花粉症対策を現役CA栄養士の神原が解説いたします。

 

花粉症のメカニズム

花粉症とは、その名の通り花粉によるアレルギー症状の総称です。

花粉症の人は、体の中に取り込んだ花粉を異物とみなし、体内でIgEと呼ばれる抗体がたくさん作られます。

この抗体が皮膚や粘膜の細胞にくっつき再び花粉が体内に入ると、IgE抗体を通して細胞が活性化します。

その結果アレルギー症状が起こるのです。

ちなみにアレルギー体質の人は花粉症になりやすいと言えます。

 

 

マスク+ガーゼで花粉防御率アップ

先ほどご説明した花粉症のメカニズムを考えると、まずは花粉を体内にとりこまないようにすることが大切ですよね。

そこで、外出時に気を付けたいことをご紹介します。

 

まずは定番アイテムのマスク。

 

今は新型コロナウィルス対策で、花粉のシーズン関係なくマスク着用していますが、花粉の飛散が多い日にマスクを着けることで、吸い込む量を約1/3~1/6 にまで減らすことができると言われています。

さらにマスクの内側にガーゼを当てれば、99%も花粉が鼻に入り込むのを防げるという研究結果もあります。

 

 

帽子や眼鏡も効果的。コンタクトレンズは要注意

マスクにプラスしておすすめしたいのが、眼鏡や帽子です。

眼鏡は40%もの花粉をカットできると言われていますし、帽子も花粉が顔や頭に花粉がつくのを防ぐことができます。

 

実はわたしも花粉症なのですが、この時期フライト以外ではコンタクトレンズの使用を控えています。

コンタクトレンズに付着した花粉により症状が悪化する可能性があるからです。

 

 

花粉シーズンにオススメの洋服は?

また、洋服に関しては、この時期春物のニットなどを着たい気持ちになりますが、花粉がつきやすい外側に着用する洋服は、ウール素材ではなく、綿などの滑らかな素材を選びましょう。

花粉がつきにくく、吸い込む量を減らすことに繋がりますよ。

外から帰ってきたら、玄関に入る前に花粉を落とすのも忘れずに。

帰宅後は顔についた花粉を落とすために、顔を洗うのも良いでしょう。

 

花粉を取り込まない家事の工夫

家事で何に気を付けるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

部屋の掃除をする際に注意したいのは、換気です。

当然ですが、窓を大きく開ければ、その分花粉もたくさん入ってきますよね。

空気の入れ換えをしたい時は、窓を開けるのは10cm程度にし、レースのカーテンで花粉をブロックすると効果的と言われています。

忘れがちですが、カーテンを定期的に洗濯することも大切です。

また、洗濯物はこの時期は室内干しをおすすめします。

 

 

 

花粉症におすすめの食品や栄養素

腸内環境と免疫機能は関わりが深いことから、腸内環境を整えることで花粉症の改善に繋がると言われています。

具体的には、食物繊維や乳酸菌を含む食べ物を摂りましょう。

例えば、フルーツ類やいも類、海藻類に多く含まれる水溶性食物繊維は、アレルギー症状の抑制に繋がります。

ヨーグルトなどの発酵食品に多い乳酸菌は、腸内環境を整えて免疫機能を正常化する作用があります。

ヨーグルトを食べる際オリゴ糖をプラスすれば、オリゴ糖が栄養分となり乳酸菌の働きを助けてくれるので、おすすめです。

また、レバーやうなぎ、ほうれん草、にんじんなどに豊富なビタミンAには皮膚や粘膜の健康を保つ作用がありますので、あわせて取り入れると良いですよ。

わたしもステイ先で食事をする際も、取り入れるように心がけています。

 

 

花粉から身を守り、快適な暮らしを

この時期は、暖かい日が嬉しい反面、花粉症の人にとっては辛いシーズンですよね。

花粉から身を守り、少しでも快適に過ごしたいものです。

参考になりましたら幸いです。

 

 

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