ヤンキース・スタントン シーズン開幕に間に合う見込み

ヤンキースの大砲ジャンカルロ・スタントンは、2月末に右ふくらはぎを痛め、レギュラーシーズン開幕には間に合わないと見られていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によってレギュラーシーズン開幕が延期されたため、ヤンキースはスタントンが休養十分かつ準備の整った状態で開幕を迎えることができると考えている。キャンプ地での打撃練習に同席したマーカス・テームズ打撃コーチは、スタントンについて「状態は良さそうに見えるよ」と語った。

日本時間3月19日、ヤンキースはキャンプ地のジョージ・M・スタインブレナー・フィールドで40人ロースター内の選手に向けた非公式の練習を行い、スタントン、DJ・レメイヒュー、クリント・フレイジャー、タイラー・ウェイドらが打撃練習に取り組んだ。メジャーリーグ公式サイトでヤンキースの番記者を務めるブライアン・ホックによると、J.A.ハップ、ルイス・セベリーノ、田中将大、ルーク・ボイトらも練習に姿を見せたようだ。

ヤンキースは、マイナーのキャンプ施設で練習を行っていたマイナーリーガーから2名の新型コロナウイルス感染者が発生しており、選手たちは特別な予防策を講じたうえで、キャンプ地での非公式練習に取り組んでいる。感染者2名はルームメイトではなかったことが明らかになっており、また、体調はすでに回復していることが伝えられている。

テームズは「奇妙だよね。ラテックス手袋とバッティング用の手袋をつけないといけないんだ。専門家の話を聞いて、正しいことをして、安全でいられるようにしないといけない」と予防策の一部についてコメント。「世の中で起きていることを考えれば、健康でいたいと思うのが当然だし、他人から距離を置きたいと考えるだろう」としつつも、「自分がいる業界を考えれば、選手たちが練習をしたいならできる限りのサポートはしてあげたい。みんなでこの困難を乗り越えることができたらいいね」と選手たちへの想いも口にした。

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