友達と一緒「楽しいな」 横浜市立小293校で校庭開放

開放された校庭で、友達との会話を弾ませる児童たち=横浜市立三ツ沢小学校

 新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校中の横浜市立小学校が、児童のために校庭を開放している。義務教育学校(前期課程)を含む全342校のうち、293校が17日から24日までの平日に開放。1回90分間程度という限られた時間の中、子どもたちは遊び慣れた広いグラウンドで、同級生らと一緒に、サッカーや鉄棒などをして思い切り体を動かしている。

 春の陽気に包まれた18日には、192校が開放した。同市神奈川区の市立三ツ沢小学校(在籍児童数849人)もその一つ。児童らが密集して感染が広がるのを防ぐため、午前10時から11時半までを1~3年生、午後1時から2時半までを4~6年生に分けている。

 正門そばの受付前に午前10時、低学年の児童が長い列を作った。朝の体温などを記入した健康チェックカードを提出し、手指を消毒すると一斉に校庭へ。教職員が見守る中、サッカーやドッジボール、ジャングルジム、鉄棒などに分かれて遊んだ。同校によると、臨時休校に伴って緊急で受け入れている児童を含め、1日で計159人が参加した。

 3年の女子児童2人=いずれも(9)=は「友達と会えて楽しい」「何となく懐かしい感じ。家ではゲームをしたりするけど暇だから、外にいる方がいい」と笑顔。同じく3年の男子児童(9)は「早くコロナが終わらないかな…」とつぶやいた。

 重田英明校長は「休校が長引き、子どもたちもストレスや不安を抱えている。少しでも発散できれば」と話した。

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