球界3人目の感染者 レッズのキャンプ地従業員が陽性反応

日本時間3月19日、レッズはキャンプ地のアリゾナを中心に勤務している従業員1名が新型コロナウイルスに陽性反応を示し、すでに隔離されていることを発表した。レッズはこの従業員と濃厚接触した疑いのあるスタッフ全員に対し、検査を受けたうえで他者との接触を避けることを要請している。また、全ての選手とコーチに対して本拠地グレートアメリカン・ボールパークとアリゾナ州グッドイヤーのキャンプ施設への立ち入りを禁じたが、これは今回の陽性反応と関係した動きではないようだ。

レッズのディック・ウィリアムス野球部門社長は「我々は(今回の問題に)しっかり対処している。このような事態が起きたときは、感染の拡大を防ぐためにできることについてしっかり話し合うことが非常に重要だと思っている」とコメント。これも今回の陽性反応と関係した動きではないものの、必要不可欠ではない全ての従業員に対して4月13日(現地時間)まで球団オフィスへの立ち入りが禁止されている。

レッズのフロントオフィスは、選手やコーチの状況を把握するため、毎日コミュニケーションを取っている。今回感染が判明した従業員は1年を通してグッドイヤーで勤務しており、体調は回復に向かっているという。従業員自身は、日本時間3月18日の時点で陽性反応を示したことを把握していたようだ。

新型コロナウイルスの感染拡大によりオープン戦が中止となり、多くの選手はすでにグッドイヤーを離脱している。多くの選手は本拠地シンシナティへ戻り、普段オフシーズンを過ごしている場所に戻った選手もいる。一部の選手はまだアリゾナにとどまっているが、メジャーリーグ公式サイトでレッズの番記者を務めるマーク・シェルドンによると、球団史上初の日本人メジャーリーガーとして入団した秋山翔吾は、ロサンゼルスへ移動し、前田健太(ツインズ)とともにトレーニングを行っている。

レッズは選手たちに対して、しばらくの間は個人でトレーニングを継続するように伝えている。レギュラーシーズン開幕の目処が立ち、チーム単位での練習が解禁されるまでのあいだは、現在のような状況が続くことになりそうだ。

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