横浜港クルーズ船3月末出港へ 消毒は150人態勢

船内の清掃作業が行われているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=2月7日、横浜市鶴見区

 新型コロナウイルスによる集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、横浜市は19日までに、停泊中の横浜港で船内の消毒作業が行われており、3月末に出港するとの見通しを明らかにした。

 運航するプリンセス・クルーズによると、作業は災害復旧を専門に担うグローバル企業が主導。衛生や感染予防の専門家も加わり約150人態勢で行い、3月中に終了する見込み。客室内のマットレスやタオルをはじめ、ゲームや本などを新品と交換するほか、人通りの多かったエリアを厳重に掃除、消毒する。

 同船は2月6日から大黒ふ頭(同市鶴見区)に着岸している。3月17日に開かれた市会常任委員会で中野裕也港湾局長は、港湾施設使用料について「市港湾施設条例の規定に基づいて、一部は減免になるが、規定通り徴収する」と述べた。

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