過去最高の着用率だが、定着していない後部座席シートベルト
令和2年2月13日に警視庁交通局が公開した「令和元年における交通死亡事故の発生状況等について」によると、後部座席のシートベルト着用義務化が開始された平成20年(2008年)以降、後部座席シートベルト着用率は最高の数値となった。特に、高速道路における後部座席シートベルト着用率は90%を越えており、高速道路での後部座席シートベルト着用は定着してきているといえるだろう。しかし、一般道路においては70%を下回る数値で推移していることから、一般道路における後部座席シートベルト着用の定着率はいまひとつだ。
危険性は高速道路で約11.7倍、一般道路で約3.3倍にアップ
過去10年(平成22年~令和元年)の後部座席シートベルト着用・非着用別致死率を見てみると、高速道路では、シートベルト着用で0.29%、非着用で3.37%。一般道路では、シートベルト着用で0.16%、非着用で0.52%。つまり、高速道路では約11.7倍、一般道路では約3.3倍に致死率がアップする。
高速道路のみならず、一般道路でも後部座席のシートベルトを着用がいかに命を守ることに繋がるのかは一目瞭然。これから春のレジャーシーズンを家族全員で楽しむためにも、全席シートベルトの着用を意識したいものだ。