スペースX、スターリンク衛星を打ち上げ。トラブルがありながらも軌道投入成功

スペースXは3月18日、ファルコン9ロケットの打ち上げを実施し、衛星ブロードバンド「スターリンク」60機の軌道投入に成功しました。

当初は3月15日に実施する予定でしたが、ロケットエンジン「マーリン1D」の出力問題が発覚し、調査のため3日間延長していました。ブースターは過去に4回利用されたもので打ち上げ準備は慎重に進められていたものの、今回の打ち上げ時に9基のマーリン1Dの内、1基が途中で停止してしまうというトラブルに見舞われています。スターリンク衛星の軌道投入に影響することはありませんでしたが、2月17日に続きブースターの回収ミッションは失敗したようです。

60機のスターリンク衛星が追加投入され、合計362機(テスト機体2機)となりました。スペースXは400機の衛星で狭いエリア、800機で十分なエリアをカバーできるとしており、2020年内には初期対応エリアとしてアメリカやカナダでサービス提供される可能性があります。

スターリンクは世界中で利用できる通信環境を構築するために1万2000個を必要とし、将来的には4万2000機を投入する計画です。

Image: SpaceX(YouTube)
Source: Space.com/ SpaceNews

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