Rソックスのエース左腕・セールがトミー・ジョン手術へ

レギュラーシーズン開幕の見通しが立たないなか、レッドソックスのエース左腕クリス・セールが大きな決断をした。日本時間3月20日、レッドソックスはセールがトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表。1年前にサインした5年1億4500万ドルの大型契約が今季からスタートするセールだが、少なくとも来年の6~7月ごろまでメジャーのマウンドに復帰できないことが確実となった。

レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーであるチェイム・ブルームは「言うまでもなく、クリス自身にとってタフなことだし、レッドソックスの全ての人間にとってもタフなことだよ」とコメント。「彼のことを長く知っているわけではないけど、彼は素晴らしい投手だ。彼を失うのは残念だけど、これまでのキャリアで成し遂げてきたことのように、リハビリともしっかり戦ってくれるだろう。彼がリハビリを乗り越えて戻ってきてくれると信じている」とセールへエールを送った。

過去にトミー・ジョン手術を受けた投手の動向を見ると、セールがメジャーのマウンドに戻ってくるのは早くても来年の6~7月ごろになるだろう。ブルームは「復帰までに掛かる時間は投手によって様々だけど」と前置きしつつも、「一般的に、12ヶ月で復帰するのはかなりアグレッシブだ。しっかり準備をするにはもう少し時間が掛かる。14~15ヶ月くらい掛かることが多いよね」とセールの復帰時期の見通しを口にした。

3月上旬、セールは左前腕の屈筋の腱を痛めていることが判明したが、その時点ではトミー・ジョン手術が必要不可欠との判断には至らず、セールは約10日間の休息を経て、軽度な投球練習を再開していた。しかし、患部の痛みが再発してトミー・ジョン手術を受けることを決断。レッドソックスは開幕の見通しすら立たない今年のレギュラーシーズンを、エース左腕を欠いた状態で戦うことが確定した。

エドゥアルド・ロドリゲス、ネイサン・イバルディ、マーティン・ペレスの先発ローテーション入りは確実で、4番手にはオープン戦3試合を無失点で切り抜けたライアン・ウェバーが入る見込み。2週間前に獲得したコリン・マクヒューの戦列復帰の準備が整うまでのあいだは、先発5番手の枠にオープナーを起用することになるかもしれない。

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