新型ウイルス、横浜と横須賀で新たに男女2人の感染を確認

新型コロナウイルスの新たな感染者について説明する横須賀市の担当者=市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜、横須賀市内で20日、新たに男女2人の感染が確認された。いずれも軽症。このうち横須賀市内の90代女性は、既に女性看護師らの感染が判明している市内の介護老人保健施設「ハートケア湘南・芦名」に入所していた。

 横須賀市によると、女性は18日に38度の発熱があったが現在は軽症で、医療機関に入院している。介護老人保健施設での感染確認は、女性看護師から検温や入浴介助を受けていた80代男性に続き3人目。市が実施した入所者やスタッフらの濃厚接触者111人に対するPCR検査で判明した。ほかに陽性はなかったという。

 一方、横浜市で感染が確認されたのは、スペインから15日に帰国した30代の男性会社員。

 男性はスペインで8日に発熱し、11日に同国の医療機関を受診したが、新型肺炎との診断は出なかったという。帰国時の検疫では把握されず、会社の指示で15日から横浜市内の宿泊施設に滞在。18日に倦怠(けんたい)感が出るなど症状が悪化したため医療機関に入院し、19日に陽性と判明した。

 横浜市はこのほか、宮崎県で既に陽性が判明している英国在住の20代の男性会社員が15日に市内でマスクを着用せずにバスを利用していたことが確認されたと発表。同日午前6時5分発の相鉄バス「釜台住宅第3」発「横浜駅西口」行きと、同6時40分発の京浜急行バス「横浜駅」発「成田空港」行きで、乗客計二十数人が濃厚接触した恐れがあるとして、発熱などの症状がある場合は市の帰国者・接触者相談センター=電話045(664)7761=まで連絡するよう呼び掛けている。

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