旅立ち祝い風船 大空へ 長崎外語大、卒業生に贈り物

放たれた300個のバルーンを笑顔で眺める卒業生=長崎外国語大

 長崎外国語大(長崎市横尾3丁目)は19日に同校で開いた卒業式後に、色とりどりの風船を空に放ち、旅立ちの日に彩りを添えた。
 今年の卒業生は留学生を含め127人。新型コロナウイルス感染防止のため式は規模を縮小し、卒業パーティーも中止した。
 大学側は「送り出す方も送られる方も寂しい。卒業生の心に残る瞬間を贈りたい」と感染リスクの少ない屋外でのバルーンリリースを企画した。
 当日知らされた学生たちは、思いがけないプレゼントに胸躍らせた。カウントダウンでカバーが開き、300個の風船は一斉に大空へ。学生たちは歓声を上げ、どんどん小さくなっていく風船の行方をいつまでも追った。
 学生支援課の山本哲哉課長は「皆が一瞬で笑顔になった。やって良かった」と感無量。プログラマーとしての就職が決まっている船本京香さん(22)は「卒業パーティーの代わりにいい思い出になった。将来は仕事を極められるようになりたい」と夢を語った。

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