長崎「学生服バンク」 再利用や貧困世帯の支援に NPO法人、HPで随時希望受け付け

着用しなくなった制服を預かる中村代表(右)=長与町、花田体育館

 長崎市のNPO法人「フリースクールクレイン・ハーバー」は20日、着用しなくなった制服の譲渡会を西彼長与町で開いた。クレイン・ハーバーは随時、ホームページ(HP)で制服譲渡の希望を受け付けている。
 取り組みは「学生服バンク」と銘打ち、制服の再利用や貧困世帯の支援を目的に5年ほど前に始めた。卒業生から譲り受けた制服は、成長して制服のサイズが小さくなった人や新入生に提供。これまでに多くの制服が寄付され、譲渡希望者の要望に応えられているという。
 西彼長与町の花田体育館であった譲渡会には、着用しなくなった制服や通学かばん、ローファーなどを寄付する人が訪れた。長崎市の男性(49)は「家で眠ったままだったので、必要な人に使ってほしい」と話した。
 クレイン・ハーバーの中村尊代表は「支援を受けた子どもたちには、支え合うことの大切さを理解してもらい、いつか支える側になってほしい」と話した。

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