「薄桜鬼」ドラマ撮影で山火事 「演出用の炭の火が燃え移った」スタッフ2人救急搬送

ロケ中の山林火災現場に向かう消防隊員ら(京都府亀岡市薭田野町)

 21日午後1時5分ごろ、京都府亀岡市薭田野町奥条長尾東の山林で、東映京都撮影所(京都市右京区)のスタッフから「ドラマの撮影で、炭の火が山に燃え移った」と119番通報があった。亀岡消防署や市消防団が消火活動を続け、約5時間後に消した。

 京都府警亀岡署などによると、ドラマ「薄桜鬼」の撮影準備中で、演出用の煙を作るために炭や木を燃やしていた容器が倒れて近くの雑草に火が付き、山に燃え広がった、という。スタッフの50代男性が消火中に右手にやけどを負い、体調不良を訴えた30代男性とともに救急搬送されたが軽傷。亀岡市内は乾燥注意報が発令中だった。

 同撮影所の現場責任者の男性(54)は「注意報が出ていたのに撮影を中止せず、初期消火も徹底できなかった。皆さまに申し訳ない」と謝罪した。

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