川崎の伝統野菜「のらぼう菜」、収穫ピーク

川崎の伝統野菜「のらぼう菜」を収穫する高橋さん=川崎市多摩区

 川崎市内で受け継がれてきた伝統野菜「のらぼう菜」の収穫が最盛期を迎えている。多摩区菅地区の農家高橋孝次さん(88)は、10アールほどの畑で約3千株を栽培。暖冬で雨も多かったことから出来栄えは上々という。

 のらぼう菜は、約800年前から同地区に伝わるアブラナ科の野菜。菜の花より甘みが強く、おひたしやゴマあえ、天ぷらにするとおいしいという。

 今年は、鳥が嫌う春菊をコンパニオンプランツ(共栄作物)として一緒に栽培する新たな試みにも挑戦。ヒヨドリの食害が抑えられた。「川崎の素晴らしい財産。みんなに味わってほしい」と高橋さん。収穫は5月上旬まで続くという。

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