【動画】対馬・姫神山砲台 海峡を望む天空の要塞

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姫神山山頂に残る砲台の遺構。上部右から右翼観測所と三つの遺構、左翼観測所が並ぶ=対馬市美津島町緒方

 国境の島・対馬には、明治から昭和にかけ造られた砲台跡が31カ所残っている。特に対馬市中部東岸の姫神山=同市美津島町緒方(おかた)=にあり、対馬海峡を一望する姫神山砲台跡は「天空の要塞(ようさい)」として名高い。
 市教委などによると、姫神山砲台は、旧日本陸軍が日露戦争に備え、標高約170メートルの頂に1901(明治34)年完成させた。28センチりゅう弾砲6門を据え付け、左右の高台に2カ所の観測所を置いていた。太平洋戦争の終戦で砲台は廃止され、砲座跡や兵舎跡などが残る。市教委は昨年4月、「保存状態が良好」として遺構を市の史跡に指定した。
 対馬の近代遺跡に詳しい元陸上自衛官の小松津代志さん(71)=同市厳原町=は、上空から砲台が丸見えなのは「建設された明治は、まだ戦闘機の時代ではなかったということ」と説明。上対馬町豊(とよ)で34年に竣工した「豊砲台」など、昭和の砲台跡には、壕(ごう)の中に隠すように構築したものもあると教えてくれた。