市主催イベント「一律自粛」は3月末まで 川崎市が新方針

川崎市役所

 川崎市は23日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、市主催イベントの一律自粛について、31日を一つの区切りとし、4月以降は延長しない方針を決めた。市内ではこれまで4人の感染者が確認されているが、感染拡大は一定程度抑えられていると判断。自粛が及ぼす社会的な影響を勘案した。

 会議後に取材に応じた福田紀彦市長は、経済的な問題や子どもに与えるストレスなど家庭生活面の問題を指摘。このまま一律の自粛が長引くことで、「影響が幅広く出る可能性がある」と懸念を示した。

 その上で、「4月以降、市のイベントが全て開催されるということではない。政府の専門家会議が示している感染リスクの高い3要素(密閉、密集、密接)を十分に理解し、一つ一つのイベント開催の可否を決めていく」と強調。さらに「今後の状況によっては、自粛の延長もあり得る」との考えも併せて示した。

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